図書館の本の汚破損で一番多いのが、水濡れです。
雨の中、鞄に入れていたのに、濡れてしまったということも実は少なくありません。
また、鞄の中に入っていたペットボトルの水滴が気づかぬうちに本をじわじわと湿らせてしまうこともあります。
濡れてしまった本は、しわしわになってなかなか元の姿には戻りません。
時にはカビが生えてしまうことも・・・

※実際に水濡れ被害のあった本。

本をビニール袋など水を弾くものに入れてからカバンへ。
　
　急な雷雨が多い昨今、晴れの日もビニール袋に入れてから鞄に入れることを
　オススメします。
　万が一濡れてしまった場合でも、図書館スタッフによる応急処置が速いと
　被害を最小限に留めることができますので、速やかに図書館カウンターまで　　　
　お持ち込みください。　　　　
 

※ビニール袋の口を折り返すと更に安心です！

コーヒーなどの飲み物と一緒に読書を楽しむ方も多いのではないでしょうか。
また、何か食べながら読書を味わうという方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ふとコップなどを倒してしまった拍子に、コップの中の物が広げた本に…
食べかすがポロポロと本の上に落ちたり、油のついたお菓子を食べた手でページを　　
めくることで本に油がついてしまった…ということも少なくありません。

上記の場合、本は濡れてしわしわになるだけでなく、シミがくっきりとついてしま
ったり、匂いがついてしまったり…
更に、先ほどの水濡れ同様カビが生えてしまうこともあります。

※実際に汚れ被害のあった本。

本と飲み物を遠ざける＆フタをしっかりしめる
　
　読んでいない時の本は、可能な限り飲み物などを置いた机よりも高いところに置いておくと
飲み物などがこぼれた際のリスクを避けられます。
　飲み物と一緒に読書を楽しむ際は、こぼれない工夫のされた蓋つきのコップや飲み口が
閉まるボトルなどがオススメです。ただし、蓋の閉め忘れにはご注意ください。
　食べ物と一緒に楽しむ際は、本の上に食べかすが落ちないよう意識するとともに、　
ティッシュやウエットティッシュを近くに用意し、清潔な手でページをめくるご協力を　　　
お願いいたします。　　　　

本を読んでいると、気になった箇所に線を引いたり、付箋を貼ることもあるかもしれません。
読んだ内容をインプットする際には有効かもしれませんが、これらは、たくさんの方が
利用する図書館の本ではNGの行動です。
気になる箇所や大切な個所は、一人一人異なるため線が引かれてしまうと、
他の方にとっては、本が読みづらくなってしまいます。
また、貼って剥がせる付箋も実は安心できません。
本の紙質や付箋の粘着力によって、付箋を剥がす際に紙を破いてしまうこともあります。
更に、付箋の糊の成分が本に残って数年後に変色を起こしたり、ページ同士をくっつけて
しまうこともあるなど、困ったことをたくさん引き起こしてしまうのです。
 

※実際に線引き・付箋の被害のあった本。　　

Myノートへの書き込み＆しおりの使用
　
　気になった言葉や文章などは、自分のノートなどに記録することがオススメです。
「書く」ことで、ポイントを絞ることができるとともに、記憶への定着が進みます。
　調べもので引用などをする際に目印をつけたい場合は、しおりの利用はいかがでしょうか。
装飾の綺麗なしおりを何枚も用意するのは大変で本も膨れてしまいますが、細く切った紙や
紐なども十分しおりとして使うことができます。